牛革素材について。

■牛革■


牛革は、皮革素材としてもっともポピュラーな素材の一つです。
多くは、食肉加工の副産物のため、供給が安定しています。

特徴:
・銀面(表面)の凹凸が少なく平滑で強度があります。

・また面積が大きく厚みがあり量的にも安定しています。

・繊維組織が比較的均一で、強度面、耐久性にも優れた素材です。

・通常、生後2ヶ月以上の雌牛で出産経験のある牛を「カウ」、

・生後2ヶ月以上の雄牛で去勢されている物を「ステア」、

・生後3年以上の雄牛で去勢されていない牛を「ブル


平均デシ数:
60デシ以下

本来、牛の胎児から採取された、非常に柔らかい牛を指す。

しかし、極端に採取量が少ない為、近年は生後間もない仔牛の毛皮も「ハラコ」にあたります。

その希少性、供給量からほとんど出回らない希少性の高い高級素材。


平均デシ数: 
60〜130デシ

生後6ヶ月以内の
子牛。

薄手でキメが細かく、
取れる量、一枚当たりの用尺も少量で高級素材。

生後3ヶ月以内の子牛は、「ベイビーカーフ」と呼ばれ、更に高級な素材です。

主に高級な靴甲、ハンドバック、手袋衣料などに用いられています。


平均デシ数:
130〜210デシ

生後6ヶ月以上〜
2年くらいの中牛

子牛の為、ステアハイドよりも
キメが細かく、傷も少ないが面積や厚みがない。

カーフより厚手で強度があるため主に鞄から
小物まで幅広い用途で使われる。 


平均デシ数:
420〜550デシ

肉用に去勢された2年以上飼育された雄牛を指す。


最も需要が多く、供給、品質が安定している。
成牛のため、面積が大きく、厚みも比較的均一。

強度、耐久性のある最もポピュラーな素材。 


平均デシ数: 
420〜550デシ

生後2年以上の出産経験のある雌牛。

ステアより柔らかく、厚みも薄い素材。
ステアと同じく成牛の為大判。

柔らかいのでジャケットなどのアウター
製品に使われやすい。


平均デシ数:
550〜650デシ

生後3年以上の雄牛。

繊維組織の粗さが目立ち厚手。
成長しきった牛なので、キズが目立つ。