馬革素材について。

■馬革■


馬革は、牛革に比べ繊維構造は粗い素材ですが、毛穴が少ない分スムーズな銀面をもっている為、椅子などのインテリア製品、レザーアウターウェアなどにも適した素材です。

特徴:
大きく分けて「コードバン」「ホースハイド」「ポニー」などに分類されています。

コードバンについて。

コードバンは、腰からでん部にかけてとれる革を「コードバン」といいます。
1頭から採取出来る革はわずか2枚と貴重な高級革です。

馬革は、通常、内(背中心)から外へ伸びていく性質の素材ですが、この素材(でん部部分)は、内側へ収縮する特徴を持っています。

ランドセルにも使われている素材で、主にバッグ類、靴用素材として用いられています。

ホースハイドについて。

1930年代のレザーウェア-では、このホースハイド革が使われていました。銀面の繊維質は、牛革に比べて粗く
傷も多いため、次第に表面の傷の少ない羊革、山羊革、牛革に変わっていったと考えられます。
そのため、傷の少ないホースハイドは、高値で取引されています。

特に前脚周辺の部位は、「フロントクオーター」と呼ばれ、大判かつ柔軟性もある素材なので、
レザーアウターウェア-の作成にも適した素材です。

ポニーについて。

「ハラコ」に似た「ポニー」革。一般的にポニーは、体高が140㎝程度n小型の馬を指し、子供の馬と言う意味ではありません。革素材への加工方法は、ハラコと異なります。毛付きのポニー革の質感がハラコに似ているため、代用素材としてよく用いられています。